一般社団法人新潟馬主協会は、新潟競馬場が関屋の地から旧豊栄市の現在地に移転した翌年の昭和41年(1966)6月9日に、笹川加津恵会長のもと21名の会員をもって設立されました。
このたび創立50周年を迎えるにあたり、ここに至るまでの諸先輩方の並々ならぬご努力とご苦労、関係者の皆様のご支援ご協力に深く感謝申し上げる次第であります。
新潟は、もともと馬産地ではなかったため、競馬に対する理解の醸成とともに、競馬が健全なエンターテインメントとして認知されるまでには長い年月を要しました。その間今日までの、歴代会長や新潟競馬場歴代場長をはじめとする競馬関係者の皆さまの並々ならぬご尽力につきまして、改めて敬意を表したいと思います。
その甲斐もあって、現在では“夏競馬"といえば新潟というイメージも定着し、平成13年(2001)に新設された日本唯一の直線1000mコースで行われる迫力あるレースは競馬ファンのみならず、多くの方々に認知されるようになりました。
新潟馬主協会会長 飯塚 知一
また、新潟競馬場は多様なレースを施行できる日本最大規模の馬場を有しております。私を含め歴代の会長からも要望を出させていただいているところですが、新潟のコース特性を生かしたビッグレースの新規施行は、地域経済の活性化、新たなファンの獲得につながることから、今後も会として実現に向け尽力していきたいと存じます。
創立以来、当協会は会員の親睦を第一に運営されてきました。会員有志で競走馬をJRAブリーズアップセールで購入し、共有するという本会ならではの活動もこの一例です。
このように、常に「仲間が集い競馬を通して交流できる場」であるべく活動し続けたことと、各単協からの温かいご理解・ご支援のおかげもあり、現在150名を超える会員に所属いただく協会に成長することができました。
また、もう一つの柱として協会では、地域社会の競馬への理解向上とイメージアップを図るべく、新潟県下の福祉施設に対する助成活動を昭和44年以来継続して実施して参りました。
さらに、今後は、より積極的に地元企業・行政とのタイアップ企画を推し進めることを含め、新潟競馬の魅力を全方位的に発信し、地域社会と競馬文化の発展の一端を担うべく、協会を挙げて取り組んで参る所存です。
新潟馬主協会は次の60周年に向け新たな一歩を踏み出します。関係者の皆様のご健勝とご愛馬の活躍をご祈念申し上げるとともに、これからも「日本一アットホームな協会」を目指し活動して参りますので、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますことをお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。